価格比較だけではダメ?
導入後に差が出るポイント
投稿日:2025-09-02
車両管理システムやアルコールチェッカーを導入する際、まず目が行くのが「価格」。「とりあえず一番安いもので…」と安易に決めてしまうと、導入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するようなことにもなりかねません。
この記事では、価格以外で実際に運用してみて差が出るポイントを整理し、選定時にチェックすべき項目をわかりやすく解説します。
よくある失敗例。価格だけで選んだ結果…
システムの内容や提供されるサービス体制まで含めた検討を十分におこなわず、初期コスト最優先で選んだ結果の失敗として、下記のような事例が考えられます。
1. 操作性・UIの分かりやすさ(現場スタッフの意見はどうか)
実際にシステムを使うのは「現場の担当者」。直感的に操作ができなければ、導入から実際の業務開始までに長い期間が必要になったり、最悪の場合は、切り替えが進まないまま放置されることもありえます。
デモ画面や体験版で「はじめてでも使えるか」を確認し、できれば実際に使用するスタッフにも意見を聞いてみましょう。
2. サポート体制(問い合わせ先・対応スピード)
「使い方がわからない」「設定を間違えた」など、初期運用では疑問やトラブルがつきものです。メールだけでなく、電話対応があるかどうかもチェックポイントです。
また、オフィス側のシステムだけでなく、車両やドライブレコーダー等の車両側の機器に関しても、適切な対応力を備えた業者かどうか見極めましょう。
3. アップデート対応(法令改正や仕様変更への柔軟性)
たとえばアルコールチェック義務の記録要件が変わった場合、ベンダーが対応してくれるかどうかが鍵となります。「過去にどんなアップデートをしてきたか」も確認すると安心です。導入後に社内の運用体制が変わることも多いので、システム面の仕様変更に対応できるかどうかもしっかり確認しておきたいものです。
4. 機能の拡張性(後から追加できるオプション)
最初は最低限の機能でも、アルコールチェッカーとの連携や、「整備管理」「運転スコア評価」「帳票出力」など、必要となる機能を後から追加できるかどうかも大切。
豊富なオプションを備えたシステムであれば、求める機能や運用範囲の拡大にあわせて柔軟に対応できます。
5. 既存業務との相性(現場のフローにフィットするか)
システムは単独で動くものではなく、必ず既存業務との“接点”があります。ここを無視すると、「便利になるはずが余計に手間が増えた」という失敗につながります。
たとえば、いま紙で運用している点呼表や日報を 完全に置き換えられるのか、それとも一部併用が必要なのか。Excelや社内勤怠システムと データ連携できるのか。こうした点を事前に検証しないと、「二重入力」や「管理担当者だけが別途作業する」状況が発生します。
導入前に必ず、現場オペレーションの流れを洗い出し、システムの導入後に “誰が・どのタイミングで・どんな操作をするのか” をシミュレーションしてみましょう。
そんな“使い続けられる仕組み”を選ぶことが、結果的に最もコストパフォーマンスが高くなります。
価格は比較の一部にすぎません。重要なのは「使えるか」「続けられるか」です。
